シャンパーニュ⑥(格付け)
今日も雨・・・晴れないかなぁ・・・。
久々にシャンパーニについて書こうと思います。
今日は格付けです。
皆さんも1級とか特級など聞いたことがありませんか?
ブルゴーニュではこの格付けは非常に大切で、
重要視されることが多いです。
それではシャンパーニュではどうでしょうか?
う~ん、実はちょっとしか重要視されていません。
その理由ですが、
①シャンパーニュ地方はいろいろなブドウ畑のぶどうを混ぜて作るから。
②必ずしもグランクリュ(特級)がすべてにおいて優れているとは限らないから(①のことを考えると)
③基本的にはヴィンテージがないので毎年同じ味わいのものを作らなければならないので。
④シャンパーニュの腕の見せ所はアッサンブラージュ(混ぜる作業)であるから。
このような理由からあまり重要視されません。
ですので、各作り手さんはビオディナミやビオロジックにこだわったり
ブドウ品種の特徴がでているかどうかにこだわったりしています。
では、どのように格付けされているかというと、
これが難しいんです・・・。
少し長くなりますがお付き合いください。
まず、村全体で格付けされています。
格付けは80%~100%で評価しています。
100%はグランクリュ(特級)
90%~99%はプルミエクリュ(1級)となります。
グランクリュは17村、
プルミエクリュは47村(実ははっきりしていません・・・41という本もあれば50というものもあります)
あります。
これだと、意外に簡単だと思われるでしょう。
しかし、盲点があるんです。
では例を挙げて説明します。
コート・デ・ブランというところにChouilly(シュイィ)村というのがあります。
ここはシャルドネというぶどうの名産地です。
ですので、17村の1つ、100%の格付けでグランクリュなんです・・・が、
それは、シャルドネに限りです。
ピノ・ノワール、ピノ・ムニエに関しては95%のプルミエクリュになります。
はい。
そうなんです。
品種で格付けが違う場合があるのでなんでもかんでもグランクリュではありません。
ややこしいですね。
ではなぜ、このような%で格付けをし、品種でちがうのでしょうか?
答えは、この格付けは消費者のためにブドウを格付けしてないからです。
では誰のために???
それはブドウを売買する人たちのためです。
単純にいうとぶどうの価格に直接影響しています。
あっ、これも格付けを重要視しない理由の一つですね。
ここで疑問に思われたかたもいるんではないでしょうか?
シャンパーニュ地方ってぶどう栽培をしている人と
ワインを作っている人と別々なのか・・・と。
今現在はレコルタンマニピュラン(またどこかで詳しく説明します)といわれる
個人ですべて行っている人たちが多くなってきましたが、
昔は大手の作り手がほとんどで
小さな作り手は金銭的な問題や設備の問題で大手に売っていました。
想像つくと思いますが
その昔は大手がぶどうの価格をたたいてたたいて安く買っていました。
その歴史が今の格付けを確立させたわけです。
長くなりましたが、シャンパーニュはこのような仕組みになっています。
ここで最後に一つ格付けで面白い話を。
かの有名なドン・ペリニョン、
あんなに値段が高いのにグランクリュとは書かれていません。
なぜでしょう?
それはドン・ペリニョンがいた修道院があるオーヴィレーという村のぶどうを
3%ほど使っているからです。
残りの97%はグランクリュの村のものを使っています。
これはモエ・テ・シャンドン社がドン・ペリニョンに敬意を表しているということです。
次回、ドン・ペリニョンを飲むとき思い出してもらえると光栄です。
久々にシャンパーニについて書こうと思います。
今日は格付けです。
皆さんも1級とか特級など聞いたことがありませんか?
ブルゴーニュではこの格付けは非常に大切で、
重要視されることが多いです。
それではシャンパーニュではどうでしょうか?
う~ん、実はちょっとしか重要視されていません。
その理由ですが、
①シャンパーニュ地方はいろいろなブドウ畑のぶどうを混ぜて作るから。
②必ずしもグランクリュ(特級)がすべてにおいて優れているとは限らないから(①のことを考えると)
③基本的にはヴィンテージがないので毎年同じ味わいのものを作らなければならないので。
④シャンパーニュの腕の見せ所はアッサンブラージュ(混ぜる作業)であるから。
このような理由からあまり重要視されません。
ですので、各作り手さんはビオディナミやビオロジックにこだわったり
ブドウ品種の特徴がでているかどうかにこだわったりしています。
では、どのように格付けされているかというと、
これが難しいんです・・・。
少し長くなりますがお付き合いください。
まず、村全体で格付けされています。
格付けは80%~100%で評価しています。
100%はグランクリュ(特級)
90%~99%はプルミエクリュ(1級)となります。
グランクリュは17村、
プルミエクリュは47村(実ははっきりしていません・・・41という本もあれば50というものもあります)
あります。
これだと、意外に簡単だと思われるでしょう。
しかし、盲点があるんです。
では例を挙げて説明します。
コート・デ・ブランというところにChouilly(シュイィ)村というのがあります。
ここはシャルドネというぶどうの名産地です。
ですので、17村の1つ、100%の格付けでグランクリュなんです・・・が、
それは、シャルドネに限りです。
ピノ・ノワール、ピノ・ムニエに関しては95%のプルミエクリュになります。
はい。
そうなんです。
品種で格付けが違う場合があるのでなんでもかんでもグランクリュではありません。
ややこしいですね。
ではなぜ、このような%で格付けをし、品種でちがうのでしょうか?
答えは、この格付けは消費者のためにブドウを格付けしてないからです。
では誰のために???
それはブドウを売買する人たちのためです。
単純にいうとぶどうの価格に直接影響しています。
あっ、これも格付けを重要視しない理由の一つですね。
ここで疑問に思われたかたもいるんではないでしょうか?
シャンパーニュ地方ってぶどう栽培をしている人と
ワインを作っている人と別々なのか・・・と。
今現在はレコルタンマニピュラン(またどこかで詳しく説明します)といわれる
個人ですべて行っている人たちが多くなってきましたが、
昔は大手の作り手がほとんどで
小さな作り手は金銭的な問題や設備の問題で大手に売っていました。
想像つくと思いますが
その昔は大手がぶどうの価格をたたいてたたいて安く買っていました。
その歴史が今の格付けを確立させたわけです。
長くなりましたが、シャンパーニュはこのような仕組みになっています。
ここで最後に一つ格付けで面白い話を。
かの有名なドン・ペリニョン、
あんなに値段が高いのにグランクリュとは書かれていません。
なぜでしょう?
それはドン・ペリニョンがいた修道院があるオーヴィレーという村のぶどうを
3%ほど使っているからです。
残りの97%はグランクリュの村のものを使っています。
これはモエ・テ・シャンドン社がドン・ペリニョンに敬意を表しているということです。
次回、ドン・ペリニョンを飲むとき思い出してもらえると光栄です。
by pange225
| 2012-03-09 23:18
| シャンパーニュ
Pangeのシェフのマニアックな出来事を綴ります。。。
by pange225
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